はやく許してくれ

生き恥に心をすり減らした凡愚のチラ裏

充実した日々

花を買って雨空の下を歩きました。

翌日の上司宅で開かれるホームパーティの手土産です。薔薇の花の詰め合わせを選びました。豊かな香りと素晴らしい彩り。何より、「薔薇」という花界の「勝者」と呼べる存在を持って帰ると、翌日受け渡すものと思えどもなんだか惜しくなりました。

花瓶が無いので底の深いコップに水を差して花たちをくべると、散らかった部屋とか、テーブルの上に散在する空き缶が恥ずかしくなりました。

掃除をして、越してから初めての窓掃除をしてみると、コップなんぞに浮かぶ薔薇たちも活き活きとしているように錯覚できます。

 

花は素晴らしい。美しい存在をそばにおくと、嫌でも触発されて動いてしまうようです。

存在が美しいというだけで、ここまで人を動かせるならば、それは最高のライフハックな気がしました。

 

きっと、そうした欺瞞に溺れながら生きるほか、依る先もなくなっただけだろうけど。